2024/06/10

相談事例

相談事例紹介①

1.相談内容

 私(相談者)が所有する土地をAさんに貸して、Aさんは居住用の建物を建築しました。Aさんは長らくそこで生活され、地代も滞りなく支払ってくれていました。しかし、Aさんは高齢により亡くなってしまい、ずいぶん前から空き家状態で、地代の支払いも受けておりません。また、身寄りになる方の連絡先も知りません。土地の所有者としてどのように対応したらいいものでしょうか。

2.回答

 空き家の所有者が亡くなった場合、その所有権は、当該所有者の相続人が相続することとなります。土地の所有者が無断で建物内に侵入したり、建物を解体してしまうと、当該相続人から損害賠償請求を受ける可能性や、最悪の場合、刑事的責任を負う可能性すらあります。従って、まずは相続人調査を行い、建物の現在の所有者に対して、土地の明渡しを請求する必要があります。

3.対応 

 司法書士が建物収去土地明渡請求事件として受任し、相続人調査を行いました。調査により特定された相続人に対し、現在の状況及び法的責任について説明したところ、当初は難色を示されておりました。しかしがながら、粘り強く交渉を重ねることで、最終的には建物の解体及び更地返還についてご承諾いただきました。

一覧へ戻る

お問い合わせ

ご不明な点はお問い合わせフォームより
お気軽にお問い合わせください